【ワンシーン批評】『近キョリ恋愛』:三視点連続高速切替式壁ドンを見てくれ(ネタバレなし)
はじめに
みなさんこんにちは。ナガです。
今回はですね今週末から公開の小松菜奈主演の『恋は雨上がりのように』にあやかって彼女が過去に出演していた作品の中から1作紹介してみようと思います。
当ブログでは基本的に私が高評価している作品をピックアップして紹介していますが、今回紹介する映画は限りなく低評価をつけている作品です。ただこのワンシーンだけ、このワンシーンだけはどうしても見て欲しいというシーンがあるので、取り上げます。
今回紹介する作品のタイトルは『近キョリ恋愛』です。メインキャストは小松菜奈と山下智久ですね。山下智久さんの本作における演技は上手いとか下手とかそういう次元ではないですね。何というか・・・山下智久!!!って感じです。
小松菜奈さんはこの作品に出演してた頃はまだ演技が・・・ですね。最近の作品を見ていると比べものにならないくらいに伸びてますが。まあ文句なしにボブヘアーが可愛いので何も言いませんが・・・(笑)
さて今回はこの『近キョリ恋愛』からワンシーンをチョイスして短評を加えていこうと思います。
作品情報
題名:近キョリ恋愛
監督:熊澤尚人
脚本:まなべゆきこ
原作:みきもと凜
製作:坂下哲也、平体雄二
出演者:山下智久、小松菜奈
音楽:安川午朗
主題歌:サカナクション「蓮の花」
撮影:柳田裕男
編集:熊澤尚人
制作会社:日テレアックスオン
製作会社 :「近キョリ恋愛」製作委員会
配給:東宝映像事業部
公開:2014年10月11日
上映時間:118分
製作国:日本
言語:日本語
今回のワンシーン
日本映画の1大ジャンルである少女漫画の実写化
その演出の定番とも言えるのが壁ドンだ
しかしどの映画も壁ドン、壁ドン、壁ドン・・・
だんだんそのインパクトも胸の高鳴りも、キュンキュンも死んでいく
そんな中に彗星のごとく現れた伝説の壁ドンを見よ!!
映画『近キョリ恋愛』より引用
批評:三視点連続高速切替式壁ドンを見てくれ
この映画のストーリーについてはもう語る気はありません。何かよくある生徒と教師の恋愛モノって感じです。ありがちすぎて特に説明するところがありませんよ(笑)
で、先ほども書いたように少女漫画の実写化において「壁ドン」はもう無くてはならない不可欠な存在となっています。当ブログ管理人は結構頻繁に少女漫画の実写化映画を映画館に見に行くのですが、その際、「壁ドン」のシーンになるとキャーと声にならないような叫びをあげてらっしゃる女性の方がいらっしゃいます。やはり「壁ドン」は女性たちのキュンキュンポイントなんでしょうね。
しかし現代はもはや「壁ドン」飽和時代です。イケメンがヒロインに「壁ドン」して、高圧的な言葉を吐くくらいではもう多くに女性たちは耐性がついてしまってキュンキュンできなくなってしまっているのではないでしょうか?
そんなあなたにおすすめしたいのが、2014年に公開された映画『近キョリ恋愛』です。この映画の「壁ドン」シーンは伝説だと私は思っております。
この映画の「壁ドン」に名前をつけるなら「三視点連続高速切替式壁ドン」です。
まあ意味が分からないでしょうから、実際に見ていただきましょう。
まず山下智久の背後からのショットでKABEDOOON!!
映画『近キョリ恋愛』より引用
そしてその刹那、急にカメラが切り替わってロングショットでKABEDOOON!!
映画『近キョリ恋愛』より引用
さらにすぐさまシーンが切り替わりKABEDOOON!!
映画『近キョリ恋愛』より引用
これ山下智久が小松菜奈にしている1回の壁ドンを単にいろんな方角から撮っているだけではないんですよ。何と1回の壁ドンをアングルを変えて3回流しているんです。この意味わかりますか?
つまりはですよ、音だけ聞くと「ドン!!ドン!!ドン!!」って感じで3回音が聞こえるんですよ(笑)
私はこの映画を見た時にこれまでの映画史上1番笑ったシーンなんじゃないかな?と思いましたね。それくらいにこのワンシーンはインパクトが凄いです。
私はこのシーンが作られた背景にこんなやり取りがあったのではないかと思うのです。
スタッフ「壁ドンのシーンがアングル違いで3つありますが、どれを採用しますか?」
監督「悩ましいなぁ・・・。どれも最高なカットであるだけにな~」
スタッフ「じゃあ全部使ってのはどうですか?(冗談)」
監督「そのアイディアいただき!」
スタッフ「えっ・・・(困惑)」
まさに本作『近キョリ恋愛』の壁ドンは、日本少女漫画化実写界を激震させた爆笑必至の最強の「壁ドン」ということになるでしょう。
これはもう「壁ドン」ではありません、「壁ドゥン」です。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
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