【ワンシーン批評×10】梅雨の憂鬱を吹き飛ばす雨のシーンがおすすめの映画たち
はじめに
みなさんこんにちは。ナガです。
いよいよ梅雨明けが迫ってきていますね。前が降り続き、湿気と暑さで憂鬱な気分で過ごす毎日は何とも耐え難いものです。そんな憂鬱な気分を吹き飛ばすようなことは何かないかな?と考えてみた時にやっぱり映画しかないでしょと思い至りました。
今回は「雨をポジティブに楽しむ」をコンセプトに10作品から10の雨のシーンを抽出し、紹介していこうと思います。
皆さんもぜひ本記事でご紹介する作品たちを見て、梅雨の憂鬱な時期を乗り切りましょう。
梅雨の憂鬱を吹き飛ばす雨のシーンがおすすめの映画たち
①『七人の侍』
映画『七人の侍』より引用
やっぱり黒澤明監督の『七人の侍』の雨の中でのラストバトルは全ての映画のお手本のような雨の使い方ですね。村で起こった戦いも、涙も、血も、そして人の死さえも何もかもを洗い流すような壮大な自然の力を感じさせる雨の使い方ですよね。
このシーンで黒澤明は雨をより印象的に見せるために水に墨汁を混ぜたというのは有名な話です。それにより映画の白と黒の世界に雨が生き生きと表現されました。
とにかく映画の雨を語る上でこのシーンだけは欠かせないと思い、まず最初に紹介しました。
②『マトリックス:レボリューションズ』
(C)2003 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
このシーンも言わずと知れた雨のメイシーンですよね。正直私は『マトリックス:レボリューションズ』の雨の最終決戦が全ての映画のバトルシーンの中で一番スタイリッシュでクールだと思っております。
仮想世界、敵は圧倒的多数、にも関わらず何と一騎打ち!!重力を無視し、縦横無尽に飛び回りながら展開される超絶アクションの連続!!これでワクワクしない人が果たして存在するのでしょうか?
そしてやっぱりキアヌ・リーブスのアクションは素晴らしいですね。こんなにシャープでスマートなアクションができる俳優は他にいないんじゃないかと思います。
③『アバウトタイム』
(C)Universal Pictures
本作の主人公とヒロインの結婚式のシーンで雨が降り始めるんですが、これがまた良いんですよ。主人公はタイムスリップの能力を持っていて、これまでも何か上手くいかないことがあると、その力を使って問題を回避してきました。
しかし、このシーンでは彼はその結婚式で大雨が降るというアクシデントを楽しもうとしています。物事には常に2つの側面があります。ポジティブな方を取るか、ネガティブな方を取るか。結局は自分次第です。だからこそ人生を楽しめるかどうかも自分次第です。
土砂降りの日でもこの映画を思い出しながら、ポジティブな気分で雨に濡れながら家に帰ったりしてみたいですね。
④『雨に唄えば』
映画『雨に唄えば』より引用
こちらも言わずと知れた雨の映画の代名詞的作品ですよね。ジーン・ケリーが歌いながら雨の中で踊ります。このシーンって4分くらいの尺なんですが、何と撮影に3日間もかかったそうですね。また、黒澤明監督は雨に墨汁を混ぜましたが、この『雨に唄えば』では牛乳を雨に混ぜてあるそうです。
土砂降りなんですが、ふいに傘を手放し、そしてその雨をも楽しむかのように歌い、踊るこのシーンは梅雨の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれること間違いなしです。
雨の帰り道はあえて傘を差さずに歌なんて口ずさみながらノリノリで行きましょう!!
⑤『ブレードランナー』
TM & (C)2017 The Blade Runner Partnership. All Rights Reserved
これまた言わずと知れたド定番『ブレードランナー』のラストシーンですね。未来世紀のネオン街の放つ光が雨と交錯しまさに異質な空間を作り出しています。
その中で何かをやり遂げたかのように柔和で、それでいて何かに絶望するかのような表情で散りゆくロイのあの何とも言えない表情だけが脳裏に焼き付いて離れません。
こんなに美しく、儚い雨のシーンも他にないと言えるのではないでしょうか?ぜひ疲れた時には外に出て雨を浴びながら「ロイバッティごっこ」をしてみましょう。
⑥『ショーシャンクの空に』
映画『ショーシャンクの空に』より引用
おそらく今回紹介する10の雨のシーンの中で最も知名度と人気が高いのがこの『ショーシャンクの空に』のワンシーンだと思います。
何もかもから解放され、未来へと開かれた男の解放感だけに満たされたような表情がたまらなく良いですよね。
『ショーシャンクの空に』ごっこは正直自分もしたことがあります。雨の日に学校を終えて、帰る時に傘を持ってなかったんです。そのためもう覚悟を決めて濡れて帰るしかないわけですが、どうせ濡れるなら派手に濡れてやろうと思って、公園でこのポーズで雨水を飲んでみました(笑)
梅雨の時期の金曜日の会社帰りに雨が降っていたら、家の近所でまたやりたいなと思っております。
⑦『ゴジラVSビオランテ』
映画『ゴジラVSビオランテ』より引用
怪獣映画と雨というのはこれは非常に難しいことなんです。『パシフィックリム』でも暗い夜の戦闘シーンを主軸に据えましたが、どうも見えにくい。さらに怪獣がゴジラという話になると、ゴジラは黒い体色をしているので、映画映えさせるのが非常に難しくなってきます。
しかしこの『ゴジラVSビオランテ』の若狭での戦闘シーンは非常に上手く撮っていて、92式メーサー砲がゴジラに向けて一斉に射撃され、夜の闇を照らします。雨の夜の闇に浮かび上がるゴジラ。メーサー砲VSゴジラ。
ゴジラシリーズにおいて最も印象的な夜の戦闘シーンであり、雨の戦闘シーンだと思います。
⑧『ロード・トゥ・パーディション』
(C)2002 TWENTIETH CENTURY FOX & DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
映画史上最もスタイリッシュでクールな雨のシーンだと思います。「愛している」のに、「愛されている」に至らない複雑な距離感の「家族」の物語はねじれにねじれ、そしてあの雨の夜の闇へと辿りついてしまいます。
「おまえでよかった。」という名ゼリフがここで披露されるわけですが、こんなに悲哀と愛に満ちた言葉も他にないと思います。
「分かりあえなかったこと」の残酷さを強調するかのように悲しく降り注ぐ雨は、まるで彼らの物語の結末に空が涙しているようですらあります。
⑨『台風クラブ』
映画『台風クラブ』より引用
私のオールタイムベスト映画である『台風クラブ』をこのカテゴリで挙げないわけにはいきません。やっぱり雨の夜のシーンと言えばこのシーンが最もテンションが上がります。
中学生男女が下着姿で台風の夜に学校で歌い、踊るという最高のシチュエーションがここにあります。この映画を見てから何度下着だけを身につけて、雨の中で踊り騒ぎたいと考えたことか・・・。
しかしこればっかりは逮捕されてしまうので出来ないんですよね。でもいつか絶対にやります。絶対に!!
⑩『ペーパーボーイ』
(C)2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.
私が選ぶ「最も浴びたい雨のシーン」です(笑)
よく見たらこのシーン雨が降っていませんね・・・???
そうなんです。このシーンで雨を降らすのは、空ではなくこの女性です。もう察しの良い方は皆まで言わずとも分かりましたよね。
ちなみにこの女性の方がニコールキッドマンで、横たわっている男の方がザックエフロンです。男はクラゲに刺されて失神しているんですね。それを目覚めさせるためにニコールキッドマンが雨を降らせるんです。
この映画の撮影秘話でニコールキッドマンが語っているんですが、このシーンは本当に雨を降らせているらしいです。本物だそうです。
私にもぜひ浴びさせてほしいものです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
みなさんも梅雨の憂鬱な気分を映画を見てすっきりさせてみてください。
また雨のシーンが印象的な映画を見て、外に出て、その真似をしてみるというのは非常に楽しいことです。私自身もよくやりました。ぜひぜひ実際にやってみてください。
併せて⑩の『ペーパーボーイ』のシーンを私に再現してくれるニコールキッドマンを募集しております。(笑)
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
商品リンク
・『マトリックス:レボリューションズ』
・『ペーパーボーイ』