【映画おすすめサービス4】思いっきり泣けるヒューマンドラマはありますか?
- はじめに
- 『遠い空の向こうに』(1999):監督 ジョー・ジョンストン
- 『グッバイレーニン!』(2003):監督 ヴォルフガング・ベッカー
- 『存在の耐えられない軽さ』(1988):監督 フィリップ・カウフマン
- 関連作品
- おわりに
はじめに
みつなさんへ
今回は当ブログの映画おすすめサービスをご利用いただきありがとうございます。こうして映画についてやり取りをする機会を持てたこと非常に嬉しく思います。
みつなさんからのご要望は、「思いっきり泣けてすっきりできる映画を紹介してくれませんか?」とのことでした。私の方からそれに該当するおすすめの映画をいくつかご紹介させていただけたらと思います。
『遠い空の向こうに』(1999):監督 ジョー・ジョンストン
あまり暗く重苦しくなりすぎないタイプのヒューマンドラマで私が人生で最も泣いた映画の1つがこの作品です。
原題の『October Sky』というのは、1957年の10月にソ連が世界で初めて人工衛星を打ち上げた時のことです。
そんな人類の宇宙への第1歩を見た小さな炭鉱町の高校生4人は、いつか自分たちも宇宙開発に携わるんだという夢を秘め、ロケットを作り始めます。しかし、当時は炭鉱町において炭鉱業に携わる父の子は炭鉱夫になることが宿命づけられていた時代でした。夢と父との関係との狭間で苦しみながら、それでも空への思いを強めていく主人公のホーマーの直向さに思わず涙がこぼれます。そしてもう後半はひたすら父ジャンの思いに涙腺を破壊されます。
ちょうど今日は「父の日」ですし、この映画はピッタリかもしれませんね。
『グッバイレーニン!』(2003):監督 ヴォルフガング・ベッカー
こちらもあまり重すぎず気軽に見れるタイプのヒューマンコメディという感じの映画ですね。
1989年にベルリンの壁が崩壊し、翌年には東西ドイツの統合が決まりました。この作品はまさにその過渡期を時代背景としています。主人公のアレクサンダーは母と姉の3人で暮らしています。父は浮気をして、女性と共に西ドイツへ行ってしまったということでした。その影響で母クリスティアーネは強く社会主義を信奉するようになりました。しかし、アレックスはある夜反社会主義デモに参加してしまい、それを見た母はショックで気絶してしまいます。母は8か月もの間昏睡状態に陥ってしまいますが、何とその間にベルリンの壁が崩壊し、東ドイツが崩壊してしまったのです。意識を取り戻した母にショックを与えないために、アレクサンダーは何とかしてまだ東ドイツが健在であるということを母のために偽装しようと奔走します。
そんなちょっと笑えてしまうような物語なのですが、母のためにひたむきなアレクサンダーの姿や母と子が迎える優しいエンディングに涙がこぼれます。ドイツ映画の傑作です。
『存在の耐えられない軽さ』(1988):監督 フィリップ・カウフマン
ここまでは比較的ライトに見れる映画を紹介したので、3作目は重ためのヒューマンドラマをご紹介します。1968年にチェコスロバキアで起こった「プラハの春」のために運命に翻弄される1組の男女の恋愛を描いた重厚な物語です。
愛し合うとはどういうことなのか?という問いは非常に難しいですが、この映画は愛を「重量化」して、それを示そうとしているんですよね。そして最初は全然違った重さの愛を抱いていた2人が、時の流れの中で少しずつその重みを擦り合わせていきます。徐々に釣り合い始める2人の思い、プラハの春がもたらした激動の時代、別離、運命に翻弄されながらも2人だけの「愛の形」を見出そうとする姿に胸を打たれます。
そしてこんなに切ない幕切れがあってよいのだろうか?というほどに切なくて苦しいラストに涙が溢れます。この映画は私のオールタイムベスト10の1つでもあります。かなり重たいですが、良かったらご覧になってみてください。
関連作品
・『ミリオンダラーベイビー』(2004):監督 クリントイーストウッド
→アカデミー賞作品賞を受賞した作品。かなり重たい映画ですが、私が人生で1番泣いた映画かもしれません。
・『ぐるりのこと。』(2008):監督 橋口亮輔
→夫婦の崩壊と再生を描いた感動のヒューマンドラマ
おわりに
今回はメールいただきありがとうございました。今後とも映画ブログ「ナガの映画の果てまで」をどうぞよろしくお願いします。
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